作業療法士がうつ病や適応障害になったら？休職時のお金の心配を対策！

職場の人間関係、労働環境など様々な要因で無理をし過ぎてしまい、精神的に病んでしまう方も少なくありません。それでも、金銭面や生活面の心配から耐え続けてしまっている方もいるのではないでしょうか？

今回は休職時に補償を受ける条件や、いくらくらい支給されるのか具体的に解説していきます。

補償が受けられるということを知っておくだけでも、心の余裕がかなり違います。是非参考にしてみてください。

作業療法士が精神的に病んでしまう時

作業療法士は患者さんの心身両面のケアを始め、色々な職種との関りが求められる仕事です。その過程で、自分自身が精神的にストレスを抱え悩んでいる方も少なくありません。

そのあたりの内容は、なぜ「作業療法士はやめとけ」なのか？10年目OTが現状と対策を解説！でも解説しています。

そして、そんな作業療法士の中には

• 作業療法士が精神的に病んでしまうなんて恥ずかしい
• 精神的にキツくても働かないとダメ

こんな風に考えてしまっている人もいるかも知れません。

でも作業療法士だって他の人と同じ感情をもった人間です。いつでも精神的に病んでしまう可能性はあるんです。

作業療法士が休職するときのお金の補償はあるの？

病気療養のための休職であれば、全国健康保険協会で補償される疾病手当金があります。

病気やケガで会社を休んでいる場合には疾病手当金を申請できる

傷病手当金は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。

休職時の給料を保障する会社の制度はない場合が多い

休職している間の給与を補償してくれる制度を導入している病院や施設もありますが、一般には無給となる場合が多いようです。 しかし、休職中も健康保険や厚生年金保険などの社会保険の被保険者の資格は継続するので、社会保険料を支払わないといけません。

疾病手当金を受け取るための条件はあるの？

疾病手当金を受け取るための条件は以下の通りです。

詳細は全国健康保険協会の公式サイトから確認できます。また、電話で確認したい場合は全国健康保険協会の各都道府県支部の連絡先から問い合わせができます。

疾病手当金はいくらくらい支給されるの？

細かい計算が入りますが、だいたい給料の2/3が支給されます。

あとは、健康保険協会に加入してから1年経っているかどうかで、支給金額の算定方法が変わります。

支給開始日以前に12か月の標準報酬月額がある場合

支給開始日以前の期間が12ヵ月に満たない場合

支給開始日以前の加入期間が12ヵ月に満たない方の支給額は、次のいずれか低い額を使用して計算します。

1. 支給開始日の属する月以前の直近の継続した各月の標準報酬月額の平均
2. 全被保険者の前年度9月30日における標準報酬月額を平均した額

疾病手当金を支給されるために必要な書類は？

傷病手当金を申請するときには以下の書類が必要になります。

療養担当者の意見書(医師の診断書)

療養中に「病気やケガで働ける状態でないこと」を証明するための書類となります。作成には2週間程度の時間がかかることもあるため、早めの依頼が肝心です。

疾病手当金の申請書類

全国健康保険協会もしくは(会社が健康保険組合に加入している場合は、その健康保険組合が準備している傷病手当金支給申請書を用意します。指定されたとおりに書類に記入していけば大丈夫です。

全国健康保険協会のサイトで書式がすぐに確認できます。1度見ておくと安心ですね。

疾病手当金はいつから支給されるの？

連続して休んだ休んだ日から連続して3日間（待期）の後、4日目以降の仕事に就けなかった日に対して支給されます。有給休暇、土日・祝日等の公休日も含まれるため、給与の支払いがあったかどうかは関係ありません。

どのくらいの期間支給してもらえるのか？

傷病手当金が支給される期間は支給を開始した日から通算して最長1年6ヵ月です。

もし休職期間の満了時に復職できない場合は？実働1年未満の方は要注意！

休職期間満了時にも仕事復帰できる状態でない場合は、休職期間満了を理由に自然退職又は解雇とすることは法律でも認められています。(参考：労働問題解決ナビ)

なので、その場合は失業給付を申請することになりますが、失業給付を受けるための条件に「離職の日以前2年間に、離職日からさかのぼって1か月ごとに区切った期間に賃金の支払の基礎となった日数が11日以上ある月が12か月以上あること。」とあります。つまり、過去2年間の間に12ヶ月働いた時期がないと受給することができないのです。

失業給付の受給対象でなくても、その他の支援制度があります。厚生労働省のサイトから確認できますので、気になる方はチェックしてみてください。

【作業療法士がうつ病になったら？】お金の心配をせずに休職する方法まとめ

今回は精神的に病んでしまい休職が必要な場合の、お金の心配を解消する方法をお伝えしていきました。

医師からの診断が降りれば疾病手当は受給することが出来るので安心ですね。復職時に部署移動や時短勤務に変更等、働き方を見直してもらえることも多いです。

心のダメージは体のケガと違って目には見えないので、「辛いのは自分がだらしないからだ」と無理をしてしまう方もたくさんいます。しかしそれで、回復に時間を要するまでダメージを追ってしまう人も多いです。

前述したとおり、疾病手当が受けられる期間以上に休まないといけない場合は失業給付を受給することになります。しかし、失業給付は支給対象が疾病手当よりも制限があります。ハローワークで休職活動をしていること等もその条件に入りますので、行動不能な状態まで心身がすり減ってしまっていると厳しいです。

そのため、精神的な不調を感じるようになったら無理はせず、まだ軽い状態のうちに手を打った方が絶対に良いです。無理をして良いことはありません。

精神的につらくて今の職場を続ける自信がないのであれば転職した方が良い

心のバランスを回復させるためには、十分な休息が欠かせません。それに加え、不安要素の解決も必要になってきます。

ただ、長時間労働やパワハラ・モラハラなどの職場のストレスから心身の不調をきたした場合、休職の原因は現職の職場環境にあるといえます。この場合はもし職場復帰を果たしたとしてもまた同じことの繰り返しになってしまうかもしれません。

今の職場で改善の見込みが無い場合は転職することも視野に入れたほうが良いです。

転職を考えているけど、どうしたらいいのかわからない

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また、求人情報を見ているだけでも「いざとなったら職場を変えられるんだ」という気持ちになり余裕を持つことが出来ますね。

どんなところが良いかわからないという方も多いと思うので、私が実際に使ってみて良かった転職エージェントもご紹介します！参考にしてもらえたら嬉しいです。

私が実際に利用した時の詳細は【失敗したくないなら登録すべき】作業療法士向けおすすめ転職エージェント3選にまとめています。

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心身の状態が第一なのでくれぐれも無理は禁物ですし。焦ってあまり考えずに職場選びをするとろくなことがありません。自分のペースで「安心して働ける職場」を見つけていきましょう

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