【作業療法士は残業多い】残業の平均や残業代について解説!

【作業療法士は残業多い】残業の平均や残業代について解説!

近年、働き方改革が一般的になり残業の管理が徹底されている企業が増えています。ライフワークバランスを重視した働き方ってとても素敵ですよね。

とあるOTちゃん

定時で帰れたことなんてほとんどない…

こんな不満をお持ちの方も多いのではないでしょうか?できればみんな残業なんてしないで早く帰りたいですし、プライベートも充実させたいですよね(涙)

そこで本記事では、病院・老人保健施設・訪問リハビリの3分野で勤務経験がある筆者が、作業療法士(OT)の残業の実態や残業の少ない職場について解説します!

この記事を読むメリット
・作業療法士(OT)の残業の現状がわかります
・残業を減らすための働き方のコツを習得
・残業が少ない分野がわかります

残業が当たり前なのは昔の常識!セラピストの生活の質を高めることで、患者さんにもより良いリハビリが提供できるというものです。残業を見直すことで自分により合った業務内容や仕事環境を考えてみましょう!

10年目作業療法士のプロフィール

てんちゃん(@tenpariOT)
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目次

作業療法士(OT)は残業が多い?平均残業時間は?

結論からいうと、公表されている数字には出ていませんが残業は多いです。

引用:厚生労働省が2019年に出している賃金構造基本統計

厚生労働省が2019年に出している賃金構造基本統計調査では、作業療法士の超過労働時間は月平均5時間と公表されています。

とあるOTちゃん

あれ?思ったより少ない?

こう感じた方も多いのではないでしょうか?

そうなんです。ここで公表された残業実態は残業代としてきちんと請求されたものだけ。

セラピストの残業時間については、過去にPT-OT-ST.NETの掲示板で残業についてアンケートをとっていました。

引用:PT-OT-ST.NET掲示板【残業の有無や残業代の支払いについて】

アンケートによると残業代が支払われないサービス残業をしていると回答した割合が全体の8割以上という結果に。つまり、作業療法士(OT)は残業代として請求されていないサービス残業が多いのです。

作業療法士(OT)の残業や時間外労働の現状

なぜ残業や時間外労働になってしまうの?

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によるとリハビリ以外の業務(書類業務や多職種連携)が時間外労働として上位にあがっていました。

 

引用:時間外労働の内容(厚生労働省)

書類業務や多職種とのコミュニケーションは患者さんにより良い医療を提供するには欠かせません。しかし、リハビリ以外の関連業務にはお給料が出ないことが多いのが現実です。

つまり、経営側からみると「勤務時間中は出来るだけ長くリハビリをして売り上げをあげてほしい。でも、売り上げにならない業務に賃金は支払わない」という流れですね。

残業代に含まれない業務の例
  • 担当患者さんのカルテや計画書の作成
  • リハ科内や病棟との会議
  • 退院前訪問指導の書類作成
  • 実習生の指導
  • 職場内での症例検討会
  • 病院から課された学会発表のデータ取りや準備

リハビリ以外の業務もこんなにあるのに、お給料として支払われない悲しい現実。これでは業務に対するモチベーションも下がってしまいますよね。

残業や時間外労働が多い分野は?

病院勤務は書類業務をする時間が取りにくい

病院では勤務時間外に勉強会や学生指導などが入ることが多くサービス残業が増えやすい傾向にあります。

自分も回復期病院に勤めている時はそうでしたが、1日の単位のノルマが課されており、記録や書類関係は業務後にしか出来ない状況でした。

勉強会については任意での参加とはいうものの、実際にはほぼ強制参加な雰囲気。

とあるOT君

自分だけ参加しないで帰るとは言えない状況…

また、勉強会を主催する側の順番が来てしまった時には、下調べや書類の準備なども必要になってきます。

このように、病院では書類業務をする時間がとりにくいうえにその他の業務も多いため時間外労働が増えがちです。

固定残業手当が付いているところは残業が多い

固定残業代という給与制度は「〇時間分の残業代をあらかじめ固定給として支給する」という意味合いになります。本来であれば、固定残業として設定されている残業時間は労働基準法の原則的な上限である45時間を超えることはできません。

しかし、現場では

とあるOTちゃん

今月の残業時間が60時間なんですけど残業代ってこのままなんですかね?

うちの会社は固定残業代出してるんだから、残業については既に配慮しているよね?これ以上は何もできないよ?

とあるOTちゃん

はぁ……

このように、固定残業代が設けられていることで、残業代について文句を言わせない切り札のようになってしまっている職場もあります。規模の小さい職場ではタイムカードがないことも多いので、実際の勤務時間が把握できず声をあげられないということケースもあります。

作業療法士(OT)が残業や時間外労働を減らすには?

リハビリ内で行える業務がないか検討しよう

就業後に行う予定の作業をリハビリ介入内で行えるものがないか一度検討し直してみるのも手です。患者さんに直接関連のある業務であればリハビリの時間内に行いやすいですね。

リハビリの時間内で行えそうな業務例
・リハビリ介入のラスト5分をカルテ記入にあてる
・リハビリの様子を多職種に見学してもらい情報共有も同時に行う
・リハビリ中に実習生さんへの指導も行う。

少しずつ業務が終わらないというのが積み重なると、長時間の残業でカバーしないといけなくなります。できるだけ、業務ひとつひとつを素早く完結させられるよう意識してみましょう!

残業ありきの業務内容を変えよう

上司や同僚と相談して、すべての業務を見直し。無駄なものは削除してリハビリ以外の業務時間が出来るだけ少なくなる働き方を考えてみるというのも1つの手です。

 

削減出来そうな業務の例
・書類作成や会議・勉強会開催の削減
・就業時間前の準備作業の削減
・後輩・学生の指導体制の見直しや指導時間の確保
・書類作成時間の確保
・IT機器などの環境整備

ただし、業務内容の改善に伴い会議や新しいシステム作りが必要になるため、一時的に時間や労力がかかります。「今の職場を変えていきたい!」という熱い想いが必要ですね。

開き直ってさっさと帰る

周囲の目や意見は気にせず、業務が終わったらさっさと帰るのも一つの手です。

話の通じない上司

他の人は残業して頑張っているのにあなただけ帰るんですか!?

なんて言われてしまうこともあるかもしれませんが、気にすることはありません。

私たち会社員としての義務は業務時間内に一生懸命仕事をして成果を出すことです。それが出来ているのであれば胸を張って帰れば良いんですよ。

思い切って職場を変える

色々な対策をしても変わらない場合は転職するのも一つの手です。

時間外労働が発生する背景にはこれまでの職場の風潮や運営サイドの問題もあります。そのため、今の職場環境で時間外労働を減らしていくのは難しい場合も多いのが現実です。

てんちゃん

私もこれまで何度も業務改善を提案してきましたが、取り合ってもらえないことの方が多かったです。無念!

今まで変わらなかったものに変化を起こしたり、自分だけ周囲と違うことをするのは非常に精神力が必要になります。そこに労力を割くくらいなら、職場環境をリセットして自分らしく快適に働くのも選択肢の1つですね。

残業が少ない作業療法士(OT)求人の特徴

時短勤務やパート勤務は残業が少ない

時短勤務やパートタイムでは終業時刻を越えた業務は難しい職員が多いです。そのため、あらかじめ業務量や時間調整の対応してもらえますし、勉強会や休日出勤なども配慮してもらえます。

また、時短勤務だと当日中に記録などが終わらないことも多いのですが、空き時間にやれば良いよと多めに見てもらえることが多いです!

てんちゃん

私も今は時短勤務ですが、残業は月末の書類業務以外ほとんどありません。

訪問リハビリは件数によっては残業が少ない

訪問リハビリは移動時間や前準備なども考慮したスケジュールが組まれます。そのため、分刻みで動かなければならない病院と比べて時間に余裕はあります。

しかし、「インセンティブ制」を導入している訪問リハビリは時間外労働が多くなりやすいため避けた方が良いでしよう。

インセンティブ制度とは訪問1件あたり4000円など出来高での給与形態のことです。

どうしても出来高制だと少し無理して目先の利益をとってしまいがちです。しかし、無理をした分は自分が時間外労働をして補うことになります。そのため、残業が積み重なって辛くなってしまいそうな方にはオオスメしません。

デイケアやデイサービスなどの通所系は残業が少ない

デイケアやデイサービスは、場所によりますが15時ごろから送迎が始まる所が多いです。そのため送迎後は書類業務などのリハビリ以外の時間に充てることができます。

とあるOTちゃん

これなら、余裕をもって書類業務ができるね!

しかし、ここでも注意が必要なのは、入所サービスも併設されている場合、通所リハビリの後に入所の方のリハビリスケジュールが入ることがあります。

転職エージェントへ相談するのが手っ取り早い

先述したとおり、職場ごとに細かな条件は異なるうえに、新しい分野への転職ではどこがポイントなのかわかりませんよね。

とあるOTちゃん

就職するときにちゃんとあれも確認しとけば良かったなぁ

自分1人の力で就職先を決めた結果、このように後悔する人も多いと思います。

転職エージェントに相談することで、転職先を探す際に見ておいた方が良いポイントや注意点なども教えて貰えます。また、転職先エリアの職場の評判なども多く知っているので、裏話や実情も教えてもらえたりします。

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【まとめ】作業療法士の残業事情

本記事では「作業療法士の残業事情」について、残業になってしまう理由から残業をしないための対策までお伝えしてきました。

今、残業が多くてつらいと感じているのであれば自分で行動するしかありません。

もちろん、自分で業務を工夫したり職場の業務改善で残業が減るのであれば出来ればそれが最高です。しかし、そう上手くいくことばかりではないですよね。

色々働きかけてみたけど、残業や時間外労働による搾取は変わらないのであれば、是非一度転職を考えてみるのがオススメです。自分の生活も大切にしながら楽しく働ける職場がきっと見つかります!

てんちゃん

この記事を読んで、現状に悩んでいる人たちが少しでも楽になれるきっかけになれたら嬉しいです!ではでは!

 

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