作業療法士を目指す人もしくは既に作業療法士になった方のなかには、「自分は作業療法士に向いていないんじゃないか?」と悩む方も多いと思います。
作業療法士は素晴らしい仕事ではありますが、同時に、向き不向きのある仕事ではあると感じます。
正直、向いていない方がこの仕事をしていると心身をすり減らしてしまうことも多いです
この記事では、10年間作業療法士として臨床で働いてきた中で感じた、こういう人は作業療法士の仕事に向いていないのではないか?というぶっちゃけた話を書かせて頂きます。自分に合った働き方をするために一つの参考にして頂ければ幸いです!
作業療法士に向いていない人の特徴5選!
私が10年の臨床経験から考える「作業療法士に向いていない人」の特徴は以下の通りです。
作業療法士に向いていない人の特徴5選
その理由について詳しく解説していきます!
①人と接することが好きではない
作業療法士は患者さんと関わることがほぼ必須の職業なので、人と接することが苦手な方には厳しい職業と言えるでしょう。
なかにはお金のため、仕事だからと割り切れる人もいますが、苦手なことを続けるのはかなり難しいと思います
また、作業療法士は、患者さんに興味を持ち患者さんの能力を活かせるよういろいろな工夫をしながらリハビリをおこなう必要があります。「相手のことをもっとよく知りたい」という探究心がなければ成り立たない仕事です。
②コミュニケーションを取るのが苦手
作業療法士が臨床で働くには高いコミュニケーション能力が求められます。
患者さんはもちろんのこと、患者さんのご家族、看護師や医者など多職種との連携も必要で、コミュニケーションなしでは成り立たない仕事です。
コミュニケーションを避けていると業務上支障をきたしたり、人間関係でトラブルになることも多いのが実情です
また、患者さんだけ見ても、病気や障がいを抱えたことによる不安や葛藤がある方が非常に多いです。そのため、リハビリの中で怒りや悲しみをぶつけられることも少なくありません。そういう状況でも患者さんが良い方向に向かえるよう適切にフォローできるコミュニケーション能力が必要です。
上記のことから、人とコミュニケーションを取るのが苦手という方は作業療法士の仕事は心身を消耗することに繋がりかねないと言えます。
③他者に相談ができない人
作業療法の業務は常に報告・連絡・相談が欠かせません。
自分が提供している作業療法が間違った方向に進んでいないかを常に他者と情報共有・相談をしつつ進めていかなければいけないためです。
他者の意見を聞けないと独りよがりなリハビリになってしまいがち
患者さんをより良い方向に支援していくためには、他人の意見に耳を傾ける姿勢を持つ必要です。自分の力だけで問題を解決したいと思ってしまうような方には作業療法士の仕事はオススメできません。
④臨機応変に行動することが苦手
作業療法士は、患者さんの状態変化やゴールに合わせて常に臨機応変に動かなければいけません。ルーティーン業務というのはほぼないに等しいと思って頂いても良いくらいです。
日々決まった業務をしたいという方にはオススメできませんね…
また、作業療法士は様々な職種と連携しながらリハビリをおこないます。そのため、他職種とスムーズに情報共有できるフットワークの軽さも求められます。
また、患者さんが良い方向に変わるには、今ここぞという時にスピード感を持って動かなければいけません。逆に、リハビリが上手くいかないときも軌道修正を適宜行う必要があります。臨機応変に対応できる柔軟さがなければ難しい仕事です。
⑤多様性を認められない人
作業療法の対象となる患者さんは年齢、家庭環境、生い立ちなど皆さんそれぞれ異なります。そのぶん、価値観も様々で、「作業療法士の目線から見るとこうすると良い」と提案しても、対象者の価値観やニーズに合わなければ受け入れられないのが現実です。
結構、理想と現実のギャップが大きい仕事なんだよね
患者さんはひとりひとり違うので、作業療法には個別性が必要となります。なので「作業療法とはこうあるべきだ」「ちゃんとやってくれない患者さんが悪い」と考えがちな方には、しんどい仕事だと思います。
作業療法士に向いていない人の特徴5選まとめ
本記事では作業療法士に向いていない人の特徴を5つご紹介してきました。
作業療法士に向いていない人の特徴5選
今まで私が関わってきた作業療法士の中でこういう人は働くのが大変そうだったなという経験から書かせて頂きました。
他人の振り見て、自分の振りも直さねばといつも感じます
作業療法士に向いていない人が、OTになってしまった場合はどうしたら良い?
作業療法士に向いていないけど、作業療法士になってしまった、もしくは今更進路を変えられないという方も多いですよね。
なにが問題で、なにに不満があるのか整理してみよう!
①患者さんと接する時間が少ない業務形態にする
患者さんとコミュニケーションを全くとらないというのは作業療法の業務上難しいと思います。しかし、業務形態を変えることで患者さんと接する時間を減らすことは出来ます。
例えば、回復期病棟での業務は最長で1日21単位(7時間)リハビリ介入することを求められることも少なくありません。
でも、訪問リハビリであれば、移動時間も取らなければならないため1日だいたい5件程度の事業所が多いと思います。
つまり、患者さんと接する時間は5時間以内で済むわけです!
訪問リハビリ以外にも通所や入所のリハビリなど、場所によって勤務形態は様々なので、就職や転職の際にしっかり自分に合った働き方を選択することが大切ですね!
ただ、自分に合った働き方をするのもそんなに簡単ではないのも現実…
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②作業療法士ではなく別の仕事に就職する
作業療法士の進路を選択してしまうと作業療法士以外の仕事はできないと思っている方が多いのではないでしょうか?
たしかに学歴や資格を必要とするようなお仕事にすぐシフトチェンジをすることは難しいと思います。しかし、学歴や資格は問われないお仕事も世の中にはたくさんあります。
作業療法士として身に付いたコミュニケーション能力やスキルは一般企業でも絶対に活かせますよ!
一般企業にいきなり転職はちょっと不安…という方も多いと思いますので、まずは働きながら副業で自分に合った仕事を探すというのもアリです!
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作業療法士の副業については、作業療法士の副業はじめかた完全マニュアル!【10年目OTが伝授】に詳しく書いていますので、ご興味がある方は是非読んでみてください!
一番大事なのは自分自身が楽しく働けるかどうか
作業療法士に向いていないかもと感じる方は、
- 自分は変われそうなのか?
- 自分を変えてまでもやりたい仕事なのか?
を是非一度考えてみてください。
大事なことは自分自身が楽しく働くことです!
向いていないということばかりに目を向けるのではなく、自分はどうすれば良い働き方が出来そうなのか。プラスの目線で考えて頂けると良いと思います!
今回の記事が皆さんのお役に立ったら嬉しいです!
日々の仕事でこんなことが気になる、こういう内容の記事を書いてほしいなどのご意見があれば、ツイッターやインスタまたはお問い合わせフォームからご連絡ください!
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